オトリに負荷をかけにくい柔軟なソリッド穂先を搭載しながら、高い操作性を実現するスペシャル競RSに、さらなる感度とパワーを与える“エキサイトRSソリッド”を新採用。標準装備のRSソリッドとの使い分けで、ソリッドトップの新たな世界を体現する。
そのソリッドトップは、明らかに異質だった。 短めの急テーパー。軽いテンションを与えると、先だけがキュッと曲がる。島啓悟が独自の手法で編み出した、“釣るための哲学”がここにある。

2つのRS穂先がソリッドの真髄を極める
ソリッド専用モデルのプライドが生んだ5代目 スペシャル競 RS
柔らかなソリッドトップは、オトリを弱めないという意味では理想的。ただし島の場合は、従来のソリッドに対し、さらなる操作性を求めていた。オトリを弱めないソリッドの柔軟性と、操作性の高いチューブラーの硬さ。その良好なバランスを探った結果、辿り着いたのが“急テーパーソリッド”だった。
「ロッド操作で上方向にテンションをかけて、リアクションバイトさせるには、チューブラーだと操作性に限界があって、どうしても動かしすぎてしまうんです。でも、柔らかすぎるソリッドだと、思うようにコントロールが利かない。両方の特徴を兼ね備えたRSは、僕の中では理想の調子でした」
その後、RSはリミテッドプロシリーズにも展開され、ソリッド穂先専用モデルとして、確固たる地位を築いていく。
「操作性を向上させるため、先部をもっと軽くしたり、チューブラーとソリッドのつなぎをさらに煮詰め、テーパーの形状やソリッドの長さを見直したり、タメ性能の向上を図ったりと、さまざまな改良を施してきましたが、初代からのコンセプト自体は大きく変わっていないと思います」
だが、5代目となる2022年モデルは、ひと味違う。さらなるサイズへの対応力を高めるべく2~4番を強化し、先調子を際立たせた20リミテッドプロRSの調子を継承。より高精度な“ゼロ”管理を実現している。そして、最大のトピックは、ソリッドの限界を超える高感度をもたらす穂先、“エキサイトRSソリッド”の採用といえるだろう。